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教育費を「子どもの未来」のために。
子どもの個性を伸ばすために、親ができる選択

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「教育費」という言葉を聞くと「いくらかかるのか」「どう貯めればいいのか」ということを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、実際のところ、親が悩んでいるのはお金だけのことではないでしょう。

この子に、どんな未来を見せてあげられるだろう?

どんな環境を用意すれば、この子の可能性を伸ばせるだろう?

そうした想いと共に「お金」という現実的なテーマがあります。つまり、教育費とはお金のことでありながら、同時に「子どもの未来のためにどのような環境を選ぶか」ということでもあると言えるでしょう。

本記事では教育費の考え方と見える化する方法について解説していきます。



目次
1. 教育費すべて公立で約1,000万円、私立中心なら約2,000万円〜3,000万円
2. 子どもの個性を育む「選択肢」が広がる時代に
3. 教育費を準備することは、進路の選択肢を広げる
4. 「教育費の見える化」で、未来の不安を希望に変える
5. まとめ:「子どもの未来」と「親の未来」をつなぐ

記事公開日:2025年10月10日
最終更新日:2025年10月24日

教育費はすべて公立で約1,000万円、私立中心なら約2,000万円〜3,000万円

文部科学省の統計によれば、子ども一人を大学卒業まで育てるには、すべて公立でも約1,000万円、私立中心なら2,000〜3,000万円ほどかかるといわれます。

大きな金額ですが「子どもの可能性のためにどのような教育環境を選ぶか」というとても大事な選択の上での支出であると言えるでしょう。

教育費の平均的な金額の内訳を見てみましょう。

  • 幼児期:保育・幼稚園・習いごとなど年間50〜100万円前後

  • 小学校:公立で年間30万円、私立で約160万円

  • 中学校:公立で約50万円、私立で約140万円

  • 高校:公立で約45万円、私立で約100万円

  • 大学(18歳以降):国公立で年間100万円、私立文系150万円前後

これらの数字は、あくまで「平均値」です。実際には、どんな学びを選ぶか、どんな体験をさせたいかによって大きく変わってきます。

教育費とは、子どもがどんな未来を描くか、親がどんな環境を信じるかによって、その使い方が変わるものだと言えます。


子どもの個性を育む「選択肢」が広がる時代に

今は、子どもの興味や個性に合わせた多様な教育の機会があります。

例えば、

  • オンライン教育で、地域や時間の制約を越えて学ぶ

  • 留学(国内留学含む)で、多様な価値観や考え方・生き方を知る

  • フリースクールやホームスクーリングで、自由な成長環境を選ぶ

  • STEAM教育(※)や探究型学習で、自分の興味から学びを広げる

※STREAM教育:STEM教育(科学・技術・工学・数学)にアート(芸術)とロボット工学・プログラミング・現実性(Robot/Reality)を加えた教育概念です。

こうした選択肢が増えたことで「どれが正解かわからない」という不安を感じることもあるかと思いますが、それは同時に可能性が広がった時代でもある、とも考えることができます。

だからこそ今は、「どれだけお金をかけるか」ということと共に「子どものためにどのような環境を選ぶか」を考えることが大切だと言えるでしょう。


教育費を準備することは、進路の選択肢を広げる

教育費を考えるときに「どのくらい貯めればいいのか」ということを考えることになりますが、教育費の準備にあたって3つの考え方があります。

教育費を育てる3つの考え方

  1. 貯める仕組みをつくる 学資保険や定期預金など、確実に積み上げる方法。

  2. 時間を味方につけて増やす つみたてNISAやジュニアNISAなど、少額でも長期で育てる方法。

  3. 制度を上手に使う 児童手当、高等教育の修学支援制度、給付型奨学金など、支援を知るだけで選択肢が広がる。

こうした形で教育費の準備を進めることは、進路の選択肢を広げることにつながるでしょう。



「教育費の見える化」で、未来の不安を希望に変える

多くの人が感じる「お金の不安」は、「お金が足りないこと」ではなく、「先が見えないこと」から生まれていることが実は多いことが分かっています。

関連記事)ライフプランとは?お金の不安をなくし、未来の選択肢を広げる活用方法を解説

教育費についても、どれくらいのお金が入り、どれくらい出ていくのか。その流れを見える化することで、解消できる不安はあるでしょう。

数字で見えるようになると、不安の正体が整理され、「感情の迷い」が「行動の判断」に変わるものです。教育費を見える化することは、単なる資金計画ではなく、家族の未来を一緒に描くことである、とも言えるでしょう。

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まとめ:、「子どもの未来」と「親の未来」をつなぐ

教育費を考えることは、子どもの夢を叶えるための準備であると同時に、親自身の生き方を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。お金は手段であり、「どのように使うか」ということと共に「何のために使うか」という意思が大事だと言えます。

子どもの未来のために進路を一緒に考え、そして教育の機会を提供すること、その姿勢や気持ちを子どももいつか感じ取ることでしょう。

今からできる小さな一歩の積み重ねがより良い未来へとつながります。

執筆

株式会社imkara 代表取締役社長
戸部亮介

株式会社サイバーエージェント(株式会社マイクロアド)、不動産メディア「LIFULL HOME'S」を運営する株式会社LIFULL、東北大学加齢医学研究所発の株式会社CogSmartを経て、株式会社imakaraを創業

「imakara知る」は株式会社imakaraが運営しています。

株式会社imakaraは2025年9月創業、大学発のスタートアップ・ベンチャー企業、先端技術を保有するディープテック企業の成長を、経営企画・マーケティングで支援しています。また、人生の選択肢を広げるWebアプリ「imakara」を開発しています。