「このままで将来やっていけるのだろうか」「老後のお金って、いくら必要なんだろう」
多くの人が感じているこの「お金の不安」は、「お金が足りないこと」ではなく、「先が見えないこと」から生まれていることが実は多いのです。どれくらいのお金が入り、どれくらい出ていくのか。その流れを見える化することで、漠然とした不安を解消できることが分かっています。
そのための最初の一歩が、ライフプランの作成です。
ライフプランとは、自分や家族の人生に合わせて、収入・支出の変化を整理し、未来のお金の見通しを立てることができるツールです。
遠い未来は予測できないことが多くなりますが「今のお金のコンディション」を整えることが、未来を変える一歩になります。本記事では、ライフプランの活用方法と、未来の選択肢を増やすためのお金の考え方について解説していきます。
目次
1. ライフプランとは
2. 無料相談のライフプランに潜む「バイアス」に注意
3.ライフプランで得られる3つの「見える化」
4. 資産運用の考え方
5. 「お金のコンディションを整える」という考え方
6. ライフプランで「人生の選択肢」を広げる
7. あなたのライフプランをサポートする「imakara」
8. まとめ:ライフプランは「いま」と「未来」をつなぐツール
記事公開日:2025年10月8日
最終更新日:2025年10月24日
ライフプランとは単なる家計表ではありません。「結婚」「子どもの教育」「住宅購入」「老後」などのライフイベントに対して、いつ・どのくらいのお金が必要になるのかを見える化するためのツールです。
本質的なことは「数字を並べること」ではなく、自分や家族がどう生きたいかを考え、そしてそのために必要なお金を見える化することにあります。
たとえば、「子どもに海外経験をさせたい」「50代でセミリタイアしたい」などのありたい状態、目標や希望等を整理することで、お金に対する考えをより整理することができます。
無料でライフプランを作成出来るサービスも多いですが、こうしたサービス提供会社はライフプラン作成後の保険や金融商品の販売により事業として成立していることが多く、場合によっては作成されるプランに「バイアス」の入っていることがあります。
例えば、「老後の生活費を必要以上に多めに見積もった上で、保険や投資信託などの購入を促す」といったケースも実はあります。無料で作成した場合は、そのプランを細かく確認した上で「バイアス」が含まれていないかどうかを確認することが大事です。
「どんな未来を歩んでいきたいか」(逆に「どんな未来を防ぎたいか」も含めて)を軸に、その未来のありたい状態を叶えるための手段として金融商品を選んでいく、というスタンスでライフプランを活用できると良いでしょう。
ライフプランを作ると、次の3つを「見える化」を実現することができます。
収入・支出・貯蓄・投資のバランスをグラフで可視化でき、「使いすぎている項目」や「無理のない貯蓄率」が分かります。
教育費、住宅ローン、介護、老後資金など、将来のイベントごとの必要資金を把握・予測することで、リスクを「事前に準備できるもの」に変えられます。
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支出の整理・投資の分散・保険の見直し・不動産ローンの借り換えなど「今すぐできること」が明確になり、先の見えない不安が「今日できる行動」に変わります。
こちらは簡易的なライフプラン・家計シミュレーターです。固定費や変動費、また金利を変えるだけでも数年〜十数年単位では資産が全然変わってくることが分かります。
お金の流れが見える化できる感覚をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
ライフプランと聞くと「投資の話ですか」と思う方もいるかと思いますが、ライフプランを作成して、資産運用を考えることは「お金を増やす」ためだけではなく、「未来に備える」ことにもなります。
資産運用とはこのような考え方で付き合うと良いのではないでしょうか。
長期投資:短期の値動きに一喜一憂せず、時間を味方につける
分散投資:資産や地域、通貨等でポートフォリオを分散させ、リスクを低減する
複利効果:複利で、利益が利益を生む「時間の魔法」を活かす
たとえば、毎月3万円を年利3%で20年間積み立てると、最終的には約820万円になり、単純積立720万円との差は約100万円になります。これが「複利の力」です。時間をかけるほど、リスクを抑えながら安定的に資産を形成することができます。
ライフプランを作成し、必要な資産運用を行うことで、漠然としたお金の不安を解消することが出来ます。
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お金も体と同じで、定期的な「健康診断」が必要です。例えば、貯金があっても、支出が不透明なままだと慢性的なストレスを抱える原因になります。
お金のコンディションを整えるために、次の3つを意識すると良いでしょう。
バランスを整える:収入・支出・資産の比率をチェック
習慣化:定期的に、家計管理を最適化する
リスクを潰す:借金やリボ払いなどの「落とし穴」があれば早めに対策する。負債に対して複利が働くと負債が積み上がりやすくなります。
大切なのは、完璧にすることではなく、「続けられる仕組み」をつくることです。例えば、毎月1回、口座残高をまとめて確認するだけでも気付けることがあるはずです。健康と同じように、「気づいたときに整える」ことが未来の安心に繋がります。
お金の安心があると、人は「チャレンジする余白」を持てるようになるものです。転職や副業、学び直し、住み替え、子供の教育などこれらはすべて、未来の見通しがあるからこそ、より広い選択肢から選べるものではないでしょうか。
ライフプランは、未来を固定するためのものではなく、「未来をより選べるものとするための地図である」とも言えます。お金の心配を減らし、自分らしい選択を増やすこと。それこそがライフプランの本当の価値です。
人生100年時代に「お金」と「健康」の不安は大きいものですが、「お金」と「健康」のコンディションを整えることは人生の選択肢を増やすことにつながります。
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「ライフプランを作ろう」と思っても、「どこから始めればいいか分からない」「定期的に見直すことができない」「続けるモチベーションが続かない」といった壁は多くあるかと思います。
弊社では、健康・お金・仕事・住まい・家族等の横断する悩みを解決し、人生の選択肢を拡げるWebアプリ「imakara」を開発中です。
プロトタイプ版を先行してご利用いただけるモニターを募集開始予定です。先行募集案内をメールで受け取りたい方はこちらのフォームよりご登録ください。
リンク:お問い合わせフォーム
未来を正確に予測することは誰にもできません。しかし、「いまの状態を正しく知り、行動を起こすこと」ことは、誰にでもできます。
ライフプランはそのために有効な方法です。不安を放置するのではなく、まず見える化することから始める。そこから、今日の行動、明日の安心が生まれることになるでしょう。
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